ドイツW杯の総括
ワールドカップドイツ大会を振り返ってみて、僕なりに思うことを書いてみようと思います。
6/9開催国のドイツがミュンヘンワールドカップスタジアムに、北中米のコスタリカを向かえ、開幕しました。ここから一ヶ月間の熱い熱い戦いの火蓋が切って落とされました。
思い起こせば開催国のドイツとは、1974年当時は旧西ドイツであり、サッカーを始めた頃の少年だった僕は、初めて見たワールドカップに、まだ見ぬ夢を膨らましたのを遠い記憶に残しています。それだけにドイツで開催されるワールドカップには、どこか特別なものが無意識のうちにあったのかもしれません。
インターネットで、日本戦のチケットを中心にFIFA公認のチケットを応募しましたが、あまりにも高倍率の抽選にすべて外れで、現地観戦は無理かと思っているところに、幸運にもバウチャーチケット(ジーコジャパンが準決勝進出の際に観戦できるチケット)が当選。しばらくするとチケットが郵送されてきました。可能性は限りなく厳しいとはいえ、ゼロではないので、これでドイツ行きを決意する僕だったんです。そしてさらなる幸運が重なり、出国前に朗報が届きました。サッカー協会関係者の、いや、どちらかといえば幼馴染のコネで、現地にてブラジル戦のチケットも入手することができたのです。
ドルトムントのホテルで巻選手と握手したり、スタジアムでは三都主選手のお父さんとお母さんと写真を撮ったり、65,000人のサポーターの中の一人として、ワールドカップを心から楽しみました。前半34分の玉田選手のゴールまでは『ドルトムントの奇跡』を本気で信じていました。というのも、王者ブラジル相手に「マジでいけるぞこれは」と、根拠はないけどそう信じ込んで疑わない強気の自分が、それを信じきれずにいる不安感たっぷりの弱気の自分に言い聞かせている感じでした。
しかし、奇跡は起こせず、夢も破れ、惨めな敗戦に、その後、衝撃の引退宣言を発表する中田ヒデの倒れこんでいる姿が、まぶたの裏に焼きついて離れません。
歓喜のブラジジリアンサポーター達は、歌って踊ってまさに有頂天です。負けた僕等は惨めな敗北者で、これが世界のサッカーなんだ、これが本当のワールドカップなんだ。と、まるで袋叩きにでもあったかのように、弥が上にも思い知らされた気がします。
今回の滞在先はフランクフルトだったんですが、近くのパブリックビューイングで、予選リーグのアルゼンチン対オランダを見ましたが、町中がワールドカップ一色になり、サポーター同士が一触即発の状態になっているところなんかは、流石は強豪国サポーターであり、サッカーの歴史と文化が根付いていることを証明しています。
ドイツは食べ物も美味しく、気候もよく、観光も楽しめるので、いつかまた行きたいです。でもワールドカップにもサッカーにも関係ないときに、ゆっくりのんびりと行きたいですね。旅はそうあるべきですからね。
勝手にベスト3
僕の独断と偏見による今回のワールドカップで見た、部門別ランキングを選んで見ました。みなさんは、いかがでしたか?
ファインゴール部門
1.イングランド ジョーコール 予選リーグ スウェーデン戦
フランクフルトへのフライト中の試合だったので、ニュースで見たんですが、すごかったですね。
2.アルゼンチン ロドリゲス 決勝トーナメント メキシコ戦
胸トラップからのダイレクトボレーは、鮮やかな決勝点となりました。
3.ブラジル ロナウド 予選リーグ 日本戦の2得点目
振り向きざまから、放たれたボールはサイドネットを着き差します。これぞストライカーです。
ロングシュート部門
1.チェコ ロシツキー 予選リーグ アメリカ戦
今大会に多く見られたロング、ミドルのビューティフルゴールの数々。
2.ドイツ フリングス 予選リーグ コスタリカ戦
開幕戦であのゴールが打てるのは、本人もビックリでしょうね。
3.ポルトガル デコ 予選リーグ アンゴラ戦
つい、ふかしてしまいそうな体勢から、抑えて打ったボールはネットに突き刺さりました。
ヘディングシュート部門
1.チェコ コラー 予選リーグ イタリア戦
この後、怪我しちゃうコラーでしたね。
2.ドイツ クローゼ 決勝トーナメント アルゼンチン戦
起死回生のクローゼのゴール、2大会連続5得点は立派です。
3.スイス センデロス 予選リーグ 韓国戦
相手選手と激突して流血してました。かなり石頭と見ましたが・・・。
フリーキック部門
1.イングランド ベッカム 予選リーグ トリニダード・トバコ編
ビクトリアもビックリアでした。
2.オランダ ファン・ペルシー 予選リーグ セルビア・モンテネグロ戦
次世代オランダ、強くなりそうです。
3.韓国 イ・チョンス 予選リーグ トーゴ戦
韓国サッカー界のなべやかん、フリーキックに磨きをかけてきました。
アシスト部門
1.イタリア ピルロ 決勝トーナメント ドイツ戦
グロッソへのノールックパスは決勝進出への勝利の架け橋だ!
2.ポルトガル フィーゴ 3位決定戦 ドイツ戦
3点取られてからの一矢報いたヌーノゴメスのヘディングシュートをピンポイントでセンタリング、カーンも取れずに舌を巻いてました。
3.アルゼンチン クレスポ 予選リーグ セルビア・モンテネグロ戦
伝説の29本のパスワークは圧巻です。
レッドカード部門
1.フランス ジダン 決勝戦 イタリア戦
世界中に物議を醸し出したジダンの退場劇は後世に語り継がれるでしょう。
2.イングランド ルーニー 決勝トーナメント ポルトガル戦
悪童がまたやっちゃいました。キレキレの(切れ味するどいという意味)ルーニーが見たかったんですが、悪い方にキレてしまいました。
3.ポルトガル デコ 決勝トーナメント オランダ戦
リスタートの際、ボールを手に持つ行為は、遅延行為として即座に警告の対象になりますが、デコはしらなかったのかなぁ・・・。
スーパーファインセーブ部門
1.日本 川口 予選リーグ クロアチア戦
スルナのPKを神がかりなスーパーファインセーブ。この人の神通力はまだまだ代表に必要です。
2.ドイツ カーン 3位決定戦 ポルトガル戦
デコの至近距離からのシュートを左手一本ではじき出す。
3.クロアチア シュワルツァー 予選リーグ ヒデのミドルを豪快にパンチング。
番外編部門
1.カーンとレーマンが、がっちり握手
決勝トーナメントのアルゼンチン戦でPK戦に入る前、レーマンに激励しに歩み寄り握手をかわしたカーンの表情には感動しました。
2.人種差別宣誓
準々決勝のイングランド対ポルトガル戦の時、ベッカムとフィーゴが人種差別についての誓いを宣誓しましたね。ワールドカップという大舞台で世界中の人が注目する中、平和を願い、スポーツマンシップのフェアプレー精神は、見ているほうも感動しますね。
3.審判の上川さんが、3位決定戦でナイスジャッジメント
上川さん、やってくれました。本当にゲームをナイスコントロールしていました。終了のホイッスルを吹いたあと、ホッとした表情は爽やかでした。
以上、勝手にベスト3でした!
シリーズ『ドイツ放浪記』読んでいただきありがとうございました。まとまりのないレポートも多々ございましたが、思い出深いドイツ旅行となりました。
さよならジャーマニー、ありがとうドイツ!